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山崎憲晴の「究極のスーパーサブ」という定位置と,その先

2015 年の NPB ペナントレースが始まって気になっている選手の一人は,横浜DeNAベイスターズの山崎憲晴選手だ.

倉本に遊撃手の定位置を奪われたカタチになった #山崎憲晴 だが、フルシーズンを戦った経験のない倉本と飛雄馬がばてたり、故障者が出た時に真価が発揮される時は必ず来るはずだ。 #baystars

憲晴は,昨年 115 試合に出場.中でも先発遊撃手としてはチーム最多となる 87 試合に出場した. シーズン終盤には右足首の故障を押して出場し,12 失策を記録した.

もともと打力のある選手を優先して起用する傾向があるように見える中畑清監督のもと,2015 年は新人の倉本寿彦が 9 試合中 8 試合,残り 1 試合を上り調子で打撃が売りの飛雄馬選手が遊撃手として先発出場している.

個人的に思い入れのある山崎憲晴ではある.昨年の怪我さえ完治していれば,かなり安定した遊撃守備を見せてくれるのではないか,と思っていたのだが,開幕からの倉本のアグレッシブかつ安定した守備を見ていると,しばらく倉本の起用は続くのだろうなと思ってしまう.

#baystars #倉本寿彦

しかし,結局,憲晴の一番の売りはそのスーパーサブたる存在である. 時に捕手をこなせること,内野のどこでも守ることができること,それはチームがある程度安定して回っている現状では実感が沸かないかもしれないが,長いシーズンで歯車の何処かが歪んだ時に,「いてよかった」と思える時が来ると信じている.

個人的な話になるが,「仕事とは "わらしべ長者" である」という言葉がとても好きである. 最初は小さな雑用しか与えられなくても,それを確実にこなし,なおかつプラスアルファで能力や気遣いやクオリティの高さを見せ,ちょっとずつ大きな仕事を与えてもらう,それが仕事における成長だと思っている.言い方を替えれば「仕事の報酬は仕事」なんだと思う. 昨年,レギュラーを掴み取るまであとちょっとのところまで来た山崎憲晴こそ,捕手までこなすことでベンチに生き残り,ちょっとずつ試合出場の機会を増やしていった「わらしべ長者」だったのである. 究極のスーパーサブとしての心強さはあれど,やはりそこからもう一度,レギュラー遊撃手に駆け上ってほしいと願ってやまないのである.