【#Baystars】2015観戦記 2015.5.5 Baystars vs Swallows "邂逅!精神的支柱・三浦大輔"
1999年以来の「5月5日の野球観戦」,そしてあの16年前と同じ,三浦大輔の先発.
その16年前の思い出話は先日書きましたので,よろしければどうぞ.
試合開始前はちょっと曇りがち.しかし…
試合開始頃には快晴.そのまま試合終了まで持ったので,非常に心地よい観戦となりました.
もちろん,みかん氷も旨い.
「先発投手三浦」のコールの後に鳴り響く歓声は,ちょっと記憶に無い大きさだった.
初回,スタジアム DJ にコールされるのを待つ三浦,ここからすでにカッコいい.
試合開始前,外野で遠投をしたり,ベンチ前でキャッチボールする投手も多いが,三浦の場合はこのタイミングまでグラウンドに姿を見せない.これも狙っているのかな.
正直,二軍でも 3 戦全敗だった三浦の登板に,大きな期待は出来ないと薄々感じていたことは否定出来ない.
それでも首位に 0.5 差,チームが 7 連敗から良い形でリカバリして貯金 4 という最高の舞台に,後押しせずにいられなかった.
蓋を開けてみれば,初回先頭から 2 者連続奪三振.スライダーを中心とした配球で,着実にテンポよくストライクを先行させる.
ゆったりとした二段フォームから切れのある速球とスローカーブで組み立てる 1999 年の投球が「20世紀の三浦大輔」とすれば,
左打者の内角にカット気味の速球を投じてファールを奪ってカウントを整える「21世紀の三浦大輔」の真骨頂を,この日も見せてくれた.
対する成瀬も負けてはいなかった.
両投手ともコーナーを丁寧につくピッチング,ベイブルーシートの上にある A 席からの観戦は見応えがあった.
三浦が 2 度勝ち越しを許すも,打線が粘りを見せる.特に高城俊人がプロ初本塁打を含む3打点.
三浦が 6 回 3 失点と先発の役目を果たすと,小杉陽太,田中健二朗,山﨑康晃とリレーを紡いでゆく.
開幕から1ヶ月経過し,敗戦時にモップアップの役割を果たしていた田中健二朗は,8回のセットアッパー役を掴んだ.
この日,ブルペン陣のリーダー格であった林昌範が三浦と入れ替わりで二軍降格.左腕救援投手は田中ひとりとなった.
そのことが,信頼の何よりの証左であろう.
そう言えば,小杉も同じようにロングリリーフから信頼を勝ち取った.
山﨑康晃も,連投への不安は多少残すものの,立派に 11 セーブを挙げている.
先発陣が安定感を取り戻したのと時を同じくして,ひとまずの勝ちパターンがこのタイミングで確立できるのではないか…と,
初めてリードした展開でこの3人を投入して勝った今日のゲームは,そんな意義があるんじゃないかと思う.
三浦大輔のヒーローインタビューは,誰もが待ち焦がれていたものだった.
ベイスターズは中堅にあたる年代の選手の喋りに不安が残る (??) 中,
やはり三浦の喋りは小慣れたものである.
しかし,この日は投げる方も見る方も,悪ければまた「引退」の文字がちらつき始める状況で,
そのことをシャットアウトできた安堵,喜び,そんなものも入り混じった大声援だったんじゃないかと思う.
Encore Heroes は,8 ,9回を支えたセットアッパー.
健二朗も,夢中に駆け抜けた1ヶ月を「出来すぎ」と評した.
山﨑康晃は強心臓が喋りにも出ているというか,ファンを沸かせよう,楽しませようという気持ちが伝わってくる.
多少生意気なところもあるけど,そういうのも含めて可愛いんじゃないかと思う.
16年ぶりの5月5日.あの日と逆さまの 5-4 での勝利は,「単独首位」という甘美な響きも相まって,
噛み締めても噛み締めきれない想いの詰まった勝利となった.